樹名板
屋号
河津町では、今も屋号で呼び合う風習が残っている。
名前よりも屋号の方が広く知られていることもあるそうです。
苗字が同じ人が多いからではないか、という話も。
塀の内 ほりのうち
昔、西川家の家来で広い屋敷内の塀の内にあったので
玄幡 げんば
昔、地域の祭りで芝居をやっており、「玄幡」という役を忠臣蔵で演じたところ大変上手ともてはやされ、そのまま屋号に
俊造様
玄幡の家の以前の屋号。
笑居程 わらいほど/わりゃーほど/わらほど
家を建てる際、斜面を整地したところ地中から面白い形をした“ほど”(木の根か/塊)がたくさん出てきて大笑いしたため
ポッポ
嫁入りの際につれてきた鳩が珍しく、近所のお年寄りが「ポッポを見に行こう」と集まったため
上 かみ
縄地金山で栄えた由緒ある家柄、唐人お吉も立ち寄った。ポッポの家の以前の屋号。
我ヶ井戸 わがいと/わげいと
源頼朝や河津三郎も使ったと言われる“我ヶ井戸”があるため
どうらん
胴乱(薬や印を入れて腰に下げる革製の四角形の袋)を書類入れとして使っており、ちょんまげで刀をさし、ワラジばきに胴乱を肩からハスにかけた姿から「どうらんジイサン」と呼ばれるようになったため
先役 せんやく
字が書ける人が少ない時代に大変筆が立ち、上河津村の名主に任命されたことから「一番先に役人になった」ことが“さきやく”と呼ばれるようになったことから
どんばね
①殿馬根…先祖の住居が河津三郎の馬屋敷だったため
②土跳…先祖の住居の前が河津三郎の馬屋敷で馬がよく土を跳ねるため
論場 ろんば
普門院(かつての箱根の関所)にのぼる許しを得るために、ここで禅問答をしたことから
旗場 はたば
大阪城が落城したころ、上佐ヶ野のお宮に明神様をお入れするため運ばれてきた神輿を畑に安置し一服したことから、以来秋祭りには家の前にお宮の旗が立てられるようになったため
火防 ひぶせ
家の前のお地蔵様には「近くで火事があってもお地蔵様のところまで来ると不思議と火が消える」という言い伝えがあり、火防地蔵と呼ばれていたことから
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